王様ライオン☆
「あーあ、美樹のせいだ~」
ヒロトは地面にグタっとしゃがみこんだ。
「ヒロトが無駄話ばっかべらべら喋ってたからじゃん!」
負けじとあたしが言い返したけどこの際そんなのどうでもいい。
遅刻には変わりないから。
「どうすんだよーッ、俺らこのまま放置かよ」
なんだかんだヒロトも入学式だから、髪型など外見に気を使ってたようだ。
いつも以上に髪の毛がたってる……
「どうしよっか」
門昇ろうかな、とか思ってたそのとき------
100メートルくらい先から、バイクの音が聞こえてきた。
乗っているのは、この高校の人だ。
外見的に3年生かな?
二人乗りをしていて
ひとりは赤茶色の髪色をしていて、もう一人は目が覚めるような金。
真っ金々だった。