王様ライオン☆


声を上げたのは"金"の方だった。

「お前ら、1年だろ。それで遅刻だろ」



「はっ、はいッッ!!」
ヒロトが上ずった声で答えてくれた。

そりゃ、そうだよね。
見た目でもういかつい感じなのにそんな人と会話できるはずがないよね。





「やっぱりそうかっ! 俺らも2年前はそうだった!」

ハハハッ、と"金"の人が笑った。



「------------ッ!!」
ドキっとした。

あたし、この人にドキっとしてしまった。
それと同時に、この人への恋心も抱いてしまった。

いわゆる一目ぼれってやつだ。

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