青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜


榊原:
「考えてもみろよ…………??俺達は本当の親を知らずに育った……………………義父(松戸)こそいたが、事実上、母親に関しては存在すらしていない…………………」

橘:
「……………」

榊原:
「子供の頃から俺達は………………[周り]と違う環境で育ち、[周り]と違う生き方をして来たんだ…………………………………俺達はお互いの[絆]を深めると同時に、自分達の[輪]の中に誰かを入れることを毛嫌いするようになっていったんだ…………………………勿論、『明』も例外じゃなかった……………」

橘:
「……………」






榊原:
「特にその傾向が強かったのが翔太(樫家)……………………………『明』が俺達の[輪]に入ろうとした…………………翔太はそれが許せなかったんだろうぜ………………」

橘:
「……………」

榊原:
「アイツからしてみりゃ……………[周り]の人間が自分達よりもはるかに恵まれた環境であることが気に食わなかったたんだろうな……………」




[テメェーに俺達の何が分かるッ!!!!!!??????]



榊原:
「それがアイツの口癖だった………………まぁ、オメェーが[聖光院生]でもアイツがオメェーを受け入れようとしなかった(←P.225参照)のは、そんなことがあっからなんだけどな…………」

橘:
「……………」











榊原:
「『明』は……………そんな俺達の事情を大方把握した上で…………………………………俺達全員と[仲良くなる]なんて言い出したんだ……………」

橘:
「ッ………!!!!」
(確かにそれはスゲェーな………)
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