舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
ドリンク担当の人にカクテルの作り方を教えてもらったり、スナックの盛り付けをしたり、新しいことも教えてもらった。


果物屋で働いていた時よりもずっと時間が過ぎるのが早かった。


22時に涼介が声をかけてくれて、私は早めに帰らせてもらうことになった。


「奈々さん、今度の月曜日もバイト入れますか?」


「あ、はい。実は毎週月曜日に来させてもらおうかと思って。レッスンお休みなんです」


「そうですか。じゃあ、今度は1週間後ですね」


「はい。あ…怜音さんに挨拶してから帰ろうと思うんですけど、接客中ですか?」


「えーと…ちょっと待ってください」



涼介は背伸びをしてホール内を確認すると、「ちょっと待ってくださいね」と言ってその場を離れた。


しばらくして涼介が怜音を連れてきた。



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