舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
「あはは!奈々さんって意外に照れ屋なんですね。面白い」
「もう、涼介さんまで…ホントに何でもないですよ?」
「でも、話し方が違いました。敬語、やめろって言われたでしょ?」
「え?!何でわかるんですか?」
「そりゃ、わかります。ていうか、怜音さんの話し方も、奈々さんと話すときは違います」
「え?そうですか?」
「そうです」
くすくすと笑いながら涼介は話す。
近くにいる涼介がそういうのだから間違いはないのかもしれないけれど、私にはわからなかった。
駅のコンコースまで送ってくれた涼介に別れを告げて、家路についた。
家に帰って紙袋の中身を確認すると、トウシューズ、レッスン着のほかに、シューズケースやレッスン用のバレエシューズまで入っていた。
怜音に対して、借りを作ってばかりだ。
時給1万円なんて破格のお給料をつけてくれている上に、こんなプレゼントまでしてもらって…
どうして、こんなによくしてくれるんだろう。会ったばかりの、大成するかも分からない、こんなしがないバレリーナに…
「もう、涼介さんまで…ホントに何でもないですよ?」
「でも、話し方が違いました。敬語、やめろって言われたでしょ?」
「え?!何でわかるんですか?」
「そりゃ、わかります。ていうか、怜音さんの話し方も、奈々さんと話すときは違います」
「え?そうですか?」
「そうです」
くすくすと笑いながら涼介は話す。
近くにいる涼介がそういうのだから間違いはないのかもしれないけれど、私にはわからなかった。
駅のコンコースまで送ってくれた涼介に別れを告げて、家路についた。
家に帰って紙袋の中身を確認すると、トウシューズ、レッスン着のほかに、シューズケースやレッスン用のバレエシューズまで入っていた。
怜音に対して、借りを作ってばかりだ。
時給1万円なんて破格のお給料をつけてくれている上に、こんなプレゼントまでしてもらって…
どうして、こんなによくしてくれるんだろう。会ったばかりの、大成するかも分からない、こんなしがないバレリーナに…