4人の嵐



駐車場に近づくにつれ、人ごみがましになってきた。





―そこで見つけてしまった









見たくない人。





「美月……さん」




永樹さんも気付いたみたいで、驚いたようで、手はそこで離れた。






竜さんは!?

美月さんに気付いてる?



急いで竜さんの視線を辿ると、



いや、辿らなくても



表情で分かった。



またあの、辛そうな顔。




『美月……』


呟く声が聞こえた。




『うわ!竜!お前等ストーカーかよ!』


美月さんも私達に気付いたみたいで、またあの男言葉を放つ。




『着いてきてんのは美月だろー?俺等の真似しやがって!』


何も言わない竜さんに変わって一さんが笑いながら冗談交じりに言う。


『あ"ぁ"?!海に花火大会って言ったら夏の醍醐味だろーが!!』

……またドスの効いたお声で。




『…あ、前もいた女の子』



美月さんの注目は何故か私に。



『前は私テンパってて、あはは!ごめんね?』


「い、いえ…」



底抜けに明るい笑い声。




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