4人の嵐


『これ…』


携帯を開いて私に渡す竜さん。



え!?まさか…。



『えとっ、俺も…』

『実は俺なんだけど…』




竜さんに便乗して一さんと真人さんもおずおずと差し出す。








そこに映っていたのは…。




竜さんの携帯は、必死に宿題をやって、分からなすぎてイライラしている私。
そう言えば勉強教えて貰ったことあったっけ。




次は一さんの。
お茶をひっくりがえしてしまって慌てふためいている私。
確かガラスも割れたんだっけ。



最後は真人さんの携帯の中の私は、永樹さんにからかわれて真っ赤な私。
相変わらずだ…。








「って思い出にひたってる場合じゃなくて!



何で全員待ち受けが私なんですか!?何なんですか?子供が可愛くて仕方ないお父さんですか!?」



しかも全部写真撮られたこと気付いてないっっ。
どんなけ撮るのうまいの?汗





『お父さんか…』



真人さん、そこで地味に落ち込まないで下さい!


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