4人の嵐
それにしても近いっ!!
『那子?』
疑問系で、首を傾げて顔をさらに近付けられる。
「うわっ、永樹さん…」
止めてください、って後ろに下がろうと思ったのに、さっきからジリジリと壁に追いやられてたみたいで、もう後ろに下がれない。
因みに私が座ってて、それを永樹さんが覆うように両手を着いてしゃがんでる状態。
かなり危険。
したことないけど、
キスされる時みたい。
「うあっ、えと…永樹さん意識あります?」
戸惑った私は、なんとか永樹さんに正気になってもらおうと必死。
『那子』
さっきの子供っぽいのはどっかいっちゃって、色気がある。
『那子』
何度も私を呼ぶ永樹さん。
「…離れて下さい」
手でグイグイと永樹さんを押す。
だけどビクともしなくて。
不意に手首を掴まれて…
『那子』
永樹さんはもう一度そう呼ぶと、手の平に軽くキスをした。