4人の嵐
『そうゆうことっ!物分かりいいねっ』
「はぁ…、でもなんでわざわざ。
別に逃げるとこなんて何処だってよくないですか?」
私は真面目に質問したのに。
『だって運命だからっ!』
なんの根拠もない言葉によってかき消されてしまった。
でも、まぁ…
「楽しそうだからいいですよ」
素直にそう思った。
この人達といると絶対楽しい気がしてしまったんだ。
まさにそう、運命を感じてしまった。
『やぁったーっ、よろしくね、えーっと』
「那子です。坂倉那子」
『俺は川岸竜、よろしくね那子ちゃん』
見た目は好青年で、色白で無造作な髪型が何故か格好良い、ちょっぴり抜けてる竜さん。
きちんとセットされてる今どきの髪型、笑顔が癒されるムードメーカーの、一さん。
前髪が鬱陶しそう。ゆるくて、何考えてるかいまいち分からない永樹さん。
短髪の髪の毛はチクチクしそう。しっかり屋さんで、一番の常識人真人さん。
これが、こんな嵐4人との嵐のような出会い。