君の手が奏でた夢

1. hands

 
あの放課後の日から3日間
音羽クンは学校を休み続けた。

彼のいない学校生活は
とても退屈で

バンドの練習だって
わかっているのに

つい彼が何をしてるのか
思い浮かべてしまう。


「重傷だなぁ」


「ん、なに?」


思わず独り言を言う私を
不思議な顔で友達が見つめる。


「ううん、何でもない」


「そう…?」


こんなに憂鬱になるのには
実はちゃんと訳がある。


 
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