free バタフライ
同じキモチ?
6月〇日
いつからだろう?向こう岸にある私と同じ思いに気付いたのは―。
恋の奇跡は嬉しいことばかりじゃない。時に私を苦しめる苦い現実も現れる。でも、それさえも起こる確率からいえば―「奇跡」と呼ぶに値するものになる。
圭也を目で追う日々が始まり2か月が過ぎた。私と圭也の距離は出会った頃からさほど変わりはないけど、私は圭也の色んな魅力を発見し、たくさんの宝物を集めた気分になっていた。私の「心」という名の宝石箱には圭也の「魅力」という宝石で溢れんばかりになっている。でもそのひとかけらでも箱から溢すのは惜しくて、誰にも渡したくない。見せたくない。いつまでも自分のものにしておきたかった。「圭也」自身は無理だとしてもせめて自分が見つけた圭也の「魅力」だけは―
そんな気持ちで今日も圭也を見つめていると、ふと自分とほぼ同じタイミングで圭也から目をそらすひとつの視線に気付いた。それは自分から見て圭也を通り越した向こう側にあった。最初は偶然かと思っていたけど、日を追う毎にその視線が気になっていった。
あなたは誰?
特定したくない恐怖感で心が潰されそうだった―
それでも勇気をだして顔を上げてはっきりと確認した。
いつからだろう?向こう岸にある私と同じ思いに気付いたのは―。
恋の奇跡は嬉しいことばかりじゃない。時に私を苦しめる苦い現実も現れる。でも、それさえも起こる確率からいえば―「奇跡」と呼ぶに値するものになる。
圭也を目で追う日々が始まり2か月が過ぎた。私と圭也の距離は出会った頃からさほど変わりはないけど、私は圭也の色んな魅力を発見し、たくさんの宝物を集めた気分になっていた。私の「心」という名の宝石箱には圭也の「魅力」という宝石で溢れんばかりになっている。でもそのひとかけらでも箱から溢すのは惜しくて、誰にも渡したくない。見せたくない。いつまでも自分のものにしておきたかった。「圭也」自身は無理だとしてもせめて自分が見つけた圭也の「魅力」だけは―
そんな気持ちで今日も圭也を見つめていると、ふと自分とほぼ同じタイミングで圭也から目をそらすひとつの視線に気付いた。それは自分から見て圭也を通り越した向こう側にあった。最初は偶然かと思っていたけど、日を追う毎にその視線が気になっていった。
あなたは誰?
特定したくない恐怖感で心が潰されそうだった―
それでも勇気をだして顔を上げてはっきりと確認した。