君はガラスの靴を置いていく





それから俺達は仲のいいメンバーでファーストフード店に行った。ここは以前、千花と一緒に来た駅前の店。

俺ら以外にも学生がたくさん居て、いつもより混んでいる。



『私何にしよっかなー。ガッツリ食べたいけど水着着るためにダイエット中だし』


列に並ぶ明日香はブツブツとメニューを見ながらぼやいていた。


『男は痩せてるより、ちょっと肉付きいい方が好きだよ。な、宮澤?』


何故かまるに話を振られたけどそこはスルー。
とりあえず買えた順から俺達は席へと付いた。


『なぁ、明日夏祭りじゃん?何時にする?現地集合でいいよな?』


増田の頭は明日の事でいっぱいのよう。そう言えば俺も千花に時間とか言ってないや。



『夜の7時くらいでいいんじゃない?その前に遊んでから流れで祭りに行ってもいいけど』


『それがいいよ!カラオケ行こうよ!カラオケ』


まるの提案に明日香が乗る。他の奴らもそれに同意していた。


---------カラオケってよく行くあの店だよな。鉢合わせになりそうだから、あそこら辺を通るのはやめよう。



< 68 / 300 >

この作品をシェア

pagetop