ゴーストシステム
夜になっても降りてこないセナを気にかけ母が部屋へ足を向ける。

コンコン

ノックをしても返事はない。

「セナ~?入るわよ?」

ゆっくりと扉を開ける。
ベットに横になるセナを見つけた。

「もう!いつまで寝てるの!ご飯ぐらい食べな・・・さい・・・」

セナを起こそうと揺らすと異変に気づいた。

「セナ・・・?セナ!!セナ!!」

母の声だけが虚しく響く。
セナが目を開けることはなかった。
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