ゴーストシステム
「大丈夫、付いていくだけだから。みんなのいるところでは話しかけたりしないよ」

そう言うと少し淋しそうな顔をした。

「ごめんね・・・ありがとう」

手首の魔方陣を隠すためにリストバンドをした。

1階へ降りて行き、母におはようと声をかける。
制服姿のセナを見て、

「学校へ行くの?」

と声をかけてきた。

「うん、そろそろ行かなきゃと思って。みんなにあんまり心配かけたくないしね」

「そうね。あ、ご飯は?」

「今日はいいや。」

「そう。じゃぁ気をつけてね」

「はーい。行って来ます」
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