ゴーストシステム
秀人がセナの上に覆いかぶさり、強く抱きしめた。
セナは秀人の首に手を回す。

「秀人、もう私の前からいなくならないで・・・一人にしないで・・・」

涙を流すセナ。
秀人は指先で拭き取ると、優しく頭を撫でた。

「わかった。約束するよ・・・」

二人は存在を確かめ合うように抱き合った。

長く、長く・・・。
< 94 / 116 >

この作品をシェア

pagetop