私と殺し屋の3ヶ月

孤独・・・お母さんを失った日、お父さんが歪んだ日、私は孤独になった。

お父さんが私を疎ましく感じているのが分かったからかもしれない。


だから、零さんは私を孤独から救ってくれたのかもしれない。



「零って、あの・・・A級犯罪者の・・・・零ですか?」

アナウンサーがリポーターらしく、もったいぶって聞いた。
A級犯罪者・・・零さん、やっぱ闇の世界じゃ凄いんだなぁ・・・。


「えぇ、あの零です。幾度もマフィアや社長、総理大臣までを暗殺してきた男ですよ。
ですがね、私は必ず奴を捕まえます。・・・・・必ず、ね」


荻原の自信満々な声と、ニタァと笑った顔。
・・・・・・・眩暈がした。

この人、知ってる・・・・。
でも、分からない・・・。

考え込んでいる私を心配してか、零さんが

「お前は安心していろ・・・」

と、私に元気付けてくれた。だけど、違う。違うのに・・・・。

「零さんは怖くないの?・・・必ずって言ってたのに・・・」

「・・・怖い?ククク・・・そんな感情、もうない」

「・・・・・・・・」


零さんは笑って済ましているけど、本音は聞いた事がない。

・・・悩んでるのかな?それとも、怖い?
いや・・・零さんのことだ。荻原を嘲け笑ってるのだろう。




このとき、私が気付いておけば。

でも、この時の私に知るすべなんてなかった。
< 225 / 491 >

この作品をシェア

pagetop