未送信メール
あの日のことは後悔してない


もう会えなくなるかもしれないってどこかで分かってた



だからああ言った


困らせるのも承知の上だった


それでも私は漣との思い出が欲しかった


永遠に消えない思い出が欲しかったんだ…


「晴香ー。次移動だよ?」

「今行く」


漣が居なくなってからの生活はただ辛かった


何をしてても何かが足らなくてそれが何なのか分かってるから余計に辛くて…


上手く行かない現実にイライラしてた


「本当進路、進路ってうるさいよねー」

「仕方ないよ。もう3年だし。そんなに期間ないよ?」





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