未送信メール
俺だって好きでこっちに来たわけじゃないって言ったら渋々許してくれたけど不機嫌なのは変わらなかった


けどこうしてたまに心配なのか電話を掛けてくる


「体調崩さない程度には元気にやってる」

『ったくしっかり休み取りなさいよ?』

「はいはい。じゃ切るぞ」


こんなに早く切るなんて薄情…?


いやだってこうして切り上げないと母さんはずっと喋り倒す


電話代がバカにならない


『ちょっと待ちなさい!話があるのよ』

「話?」

『実は前家に高橋君から同窓会をすることになったから仕事の都合が合えば漣も参加しないかって電話があったのよー』





< 142 / 191 >

この作品をシェア

pagetop