天然姫 と 狼王子


「じゃあ、撮るよ〜」



カシャパシャッ…



私は自然に笑ってみた。
美衣と一緒にいるときみたいに…。

けど、やっぱり緊張して自然に笑えない。

すると、ユリさんが頑張ってと口パクで喋っているのが分かった。


そのお陰でさっきよりも緊張が解れてきた。



「よしっ。ラスト三枚ね!」


一、二、三、


「はい!終わり〜!」



おっ終わった…



「お疲れ様でした!」


「初めてだし今日はもう終わりだから帰ろうか?」



「あっはい。」




疲れた〜。
でも、凄く楽しかったなぁ〜。
優しい人ばかりだし。
ユリさんに挨拶して帰らなきゃ!


「あっあの、今日はありがとうございました。また仕事が一緒になるといいですね。」



「お疲れ様!また頑張りましょ!」



「じゃあ、さようなら。」



私はユリさんに手を振って帰った。






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