俺カゴサイドストーリー
留宇と遊んだ次の日、朝からバイト。



「いらっしゃいませ」

「アスカちゃん。今日もギャルだね~」

「えぇ、まぁ。ご注文がお決まりになりましたら、あたし以外をボタンで呼んでください」

「つれないなぁ~」



あたしを口説く常連がひとりいる。



もうここに通い詰めて3ヶ月。



どっかのサラリーマンで、どうやらあたしを口説くのが趣味らしい。



虎宇にバレたらどうすんだよ。



社会的に抹殺されちゃっても知らないからね?



そんな不安をよそに、タイミング悪く滅多に来ない虎宇がやってきた。



「超イケメン!!ってか美人男子!!」

「あたしの虎宇」

「あれが!?マジでカッコイイんですけど!!」



滅多に来ないから、あたしのバイト仲間には顔を知られてない。



今はまずいってば。



「珍しいね、しかもスーツで」

「あの男から出社命令がね。心折れそうだから先に顔見ときたくて」

「コーヒー?」

「エスプレッソ」



親に呼ばれたのか…。



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