俺カゴサイドストーリー
そうやって笑ってればいいんだよ
【アスカ】



付き合ってから今まで、ズット虎宇のペースにハマっている。



それはわかってるし、納得行かないこともたくさんある。



だけどあたしが虎宇な従うのは本能がそうしてるんだろう。



とてつもなく虎宇が好きだから。



だから…あたしは虎宇に従ってしまう。



「コレうま~」

「よかった。カレールー変えたからどうかと思ったけど」

「俺、アスカのご飯好きだもん」



カレーを食べて嬉しそうにしている虎宇と、ケンカしたのはいつだったか。



あの時はあたしが謝り、虎宇に抱きしめられて終わった。



むしろ、はぐらかされたと言った方がいいかもしれない…。



もうすぐ虎宇はもといた学校に戻り、大学へ進学する。



あたしはしがないバイトで、将来の夢も明るい未来も見えない。



「正社員で働けるとこ探そうかな…」

「はぁ!?」

「あたし、結婚はできないってわかったけど虎宇の赤ちゃんは欲しいし。雷さんちの善見てるとすごく思う」



雷さんと留宇に家族が増えた。



雷さんの弟が、雷さん達の息子みたいにかわいがられてる。



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