さくらんぼ〜天と地の絆〜
死に神との出会い
「はじめまして葉月リカさん。」
私は口をパクパクさせることしかできなかった。
…な、なななな何なの?!こいつ!!
「俺はお前に用があって来た、死に神のカイトだ。そんでもってこっちが俺の魔獣の蛇竜…ゼロだ」
「し、死に神?!」
上手く言葉が話せない。
我ながら情けない…。

その死に神−カイトはなかなかの美形だった。
髪はキレイな金髪で、目は炎のように赤色だ。
年齢なだいたい17歳から20歳くらいに見えた。
「ゼロ、あれ出して。」
カイトは肩に乗っている魔獣−ゼロに話しかけた。
ゼロはうなずくと口からふぅ…と青いケムリを出した。
すると、そのケムリが渦巻いて中にオーロラ色の玉が出てきた。
「な、何?それ…」
私は警戒しながら聞いた。
するとカイトはニヤリと笑った。
「これはな〜お前のダチ−春月 絵馬の魂だ。」
「…っへ?!」
唖然としている私を無視して、カイトはしゃべり続けた。
「俺はこいつ−絵馬と取引をした。」
こんなことをいきなりいわれてハイハイと答えられる人がいたら代わってほしい…。
「と、取引?!」
「あぁ。」
するとカイトはゆっくりと私を指差した。
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