ノイズ
女の子の幽霊に首を絞められ、死ぬかも知れないという恐怖を可奈は味わった。


だが、鬼と化した友達を見た時のショックの方がはるかに大きかった。


あれ以来、霊が見えることを誰かに話したことは一度もない。


親友の裕美に何度か話そうと思ったが、小学生の時に豹変した顔が脳裏から離れず、とうとう話すことが出来ずに終わってしまった。


多分、これからも誰かに話すことはないだろう。


平穏無事な日常を送るためには、口が裂けても言うまいと可奈は思った。


< 84 / 309 >

この作品をシェア

pagetop