隣のキミと



な、なのに……。



グッと涙が出そうになるのを我慢する。




「そ、そんなの信じないんだから……」



そうだよ。



こんなの、ユリさんが言っているただの嘘だ。



だって、それが過去のことだとしても、あたしはすごく悲しい。



「いいです。別に、信じてもらえなくても」



クスリと上品に笑うユリさんは、これが真実だと言わんばかりに、勝ち誇ったような笑顔を浮かべる。




「だから、きっと私のもとに戻ると思うけど。今は、あなたと遊んでいたいみたいだから、少しの間だけ貸してあげる」



それだけ言うと、踵を返して去って行った。



< 266 / 266 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:13

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

君がいれば、
茉琳/著

総文字数/1,026

恋愛(ラブコメ)3ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「……ちゅー、したい」 「っ、」 「いい?」 私に詰め寄ってくるのは いつもの彼じゃなく。 拒めない私は いつから…… ****** 強気女子×ヘタレ男子 ****** 幼なじみとの ゆる甘恋愛。
夢中度100%の恋心(短)
茉琳/著

総文字数/3,634

恋愛(純愛)17ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「ともちゃん。 今日も可愛いね」 「……勉強しないなら、 自分の部屋戻れば?」 俺の幼なじみは、 いつだって俺の気持ちには 気づかない。 これでも俺は 精一杯なんです。 ******* 強気女子×ヘタレ男子 幼なじみとの、 ゆる甘恋愛。
年下の幼なじみ〜甘々な恋を年下の彼に〜
茉琳/著

総文字数/23,010

恋愛(その他)76ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「葵、もっとこっちに来いって」 君ともっと、 甘々な恋を一緒に。 年下の君は、 頼りになって だけど ときどき、意地悪で 気まぐれに優しくて だから、 あなただから ドキドキするんだ。 年下の幼なじみの番外編です。 こちらから読んでも、分かるようになっておりますm(__)m

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop