レンタル彼氏


「本物も偽物も案外あんまり変わりなくねー?
女と男が付き合うって、要は相手を自分のものにしたいっていう独占欲を約束するわけだろ?

ガチで付き合ってお互いを縛るくらいなら
俺と佳乃みたいに楽な気持ちで一緒にいる方が俺はいいと思うけどなあ。」




んー

よくわかんない。


要するに若草くんは
本気で彼女を作って縛られるのがめんどくさくて


でも自分の身の回りの世話をしてくれる女はほしい………みたいな?


それってやっぱ

私都合いいだけじゃん…!




『私は……若草くんが言ってること……やっぱりよくわかんないな。』



食事を食べ終えた若草くんは

私に近づき


私の目をしっかり見つめた。





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