レンタル彼氏



マンションに着き、


慎吾の部屋の前を通る。



まだ、帰ってないかな?



忙しくて、今日が初バイトだったこと報告してなかったな…。





そのとき、階段をあがる足音が聞こえてきた。





「………佳乃?」



『慎吾ー…』



「どしたの?どっか行ってた…?」




『実は今日からバイトだったの。』



「え?まじで!?
どこで??」



『駅前の通りのカフェ。あ、慎吾のお友達にあったよ!!』



「友達?ああ、拓也か!
あいつまだあそこで働いてたっけ?」



『うん……。慎吾に負けないくらいのイケメンだね。』


私が笑って冗談を言うと、慎吾も苦笑いをして
私を部屋に入れた。






「なに?佳乃、俺にやきもちやかせるつもり?」



久しぶりだなぁ、

こうして落ち着いて

冗談とか言って
見つめ合うの。



部屋に入り、

たまらなく慎吾が愛しくなって


後ろから抱きついた。





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