裏切りそして塀の中。
『あぁ、あいつやろ、最近おーちゃいよね。なんか調子乗ってない?』

ハンズフリーにしてたので全部聞こえてた。

《またかぁ。》

でもそれだけでは終わらなかった。

『なんかえらいついて来たりとか真似したりしてくるやんね。ねぇ、あいつ今度からシカトせん?』

最悪な状態になってきた。またあんな地獄が始まるのか、と考えたら怖くてたまらなかった。

それにかずみは、私の顔をみた。そこで否定したら怪しまれるけんいいよって答えて!と紙に書いてかずみに見せた。

『うん、わかった。じゃあ今度ね。』

と言って電話を切った。
もう学校に行きたくなかった。行きたくないとかずみに話したら、

『私がおるけん大丈夫。ゆきがみてないとこで話せばいいやん。やけん学校来てよ。』

私はその言葉に勇気づけられた。すごく嬉しかった。

それから夏休みほとんど毎日遊んだ。泊まったりもしたし、家族とも仲良くなった。

夏休みが終わり始業式がきた。心に不安が残りながらも学校に行った。

そしたら…
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