裏切りそして塀の中。
うずくまったまんま泣いていた。

無意識に顔以外をしていた。

徐々にギャラリーは止めにはいってきた。

でも私は止めなかった。
裏切られた気持ちだけが私の体を動かした。

つぶれたスーパーの駐車場でしていたら、近所の人に通報されたのか警察が来た。

ギャラリーも私たちもすぐに逃げ出した。

さおりはフラフラしながら警察の方に歩いて行って、それからどうなかったかわからなかった。

私たちはフェンスや壁を乗り越えて逃げた。

逃げ切って駅に行きあさみとかと連絡をとって合流した。

誰も捕まってなかった。

でもさおりは被害届を出して捕まるのも時間の問題と思っていた。

一週間経っても警察から電話はなく、入ってきた情報では被害届は出してないらしい。

でも私はそれだけでは気が済まなかったので、追放した。

それからさおりはマジメに高校に行くようになったらしい。

私の前に姿を現すことはなくなった。



それから私にはシンナーをしない理由がなんなのかわからなくなっていた。
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