an alley cat
「んじゃ、1次元目の用意しとけー」




先生が教室を後にする、と同時に、3-Cの女子生徒が私の机に集まってくる。



「ねぇ、“のの”って呼んでいい!?」

「こら馴れ馴れしすぎ!」

「どこから来たの?」

「髪長ぁい!サラサラッ」

「今それどうでもよくない?」

「ちょ、それどういう意味よー?」


賑やかで、楽しくて、くすりと笑った私の顔を、嬉しそうに見るみなさん。



「・・・!笑った顔もう1回見せて!」

「やばい可愛い!」

「妹にしたい~~~」

「あんたが姉だったらあたしは嫌だわ」

「あっ!また失礼な!」

「きゃははははは馬鹿だー!」


「ありがとう」


私は小さな声で呟くと、


「何が?」

「なんかお礼言われちゃったあたし!」

「いや、あんたじゃないよ!」


と、激しいツッコミが入る。










―?







ふと視線を感じ、目線を女子生徒からずらす。





目線の先にいたのは、



―冬真くんだった。



同じクラスだったんだ。




私は嬉しくなって、ぎゅっとスカートを握った。











―そんな感じで、私の高校生活、始まりました。


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