君に届ける最後の手紙
女子三人の事情に何となく気付いた俺は、ドキドキしながら事実確認をする。


「あのさぁ……この間言ってた、俺と仲良くなりたい子って……」


「あぁ〜あ……愛、バレちゃったね!」


いや、結局バラしてしまったのはキミでは……むしろ早くバラしてしまいたい感さえあった。


「で、由君どう?愛と付き合ってくれる?」


「つ……付き……?!」


俺はかなり動揺した。いつかこんな日が来たら、クールに


「う〜ん……別にいいけど」


なんてキメるという俺の大いなる夢は叶いそうにない。


が、最低限の格好は付けたい所。


「いや……」


「嫌なのっ?!」


「嫌じゃないけど……ただ……」


ただ……の後は、まだ知り合って間もないし……って言いたいんだが、きっと聞いてくれないんだろうな……


「やったね愛っ!良かったじゃ〜ん!このこのぉ!」


ほらね。


"アイ"とやらも、顔を赤らめながら「うんうん!」と頷き、喜んでいる。


俺は渦潮のようなパワーを持ったアイの友達に、飲み込まれてしまった。


父さん。俺……


突然彼女が出来ました。


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