君に届ける最後の手紙
……ガンッッッ!!!


「いっ………てぇ!」


右肩強打。


「由ちゃん!」


「おぅ」


「蹴りぃ!」


「いでぇ!!!」


結局これだ。


……でも、これでいい。アサミとこうしてじゃれ合っている時が一番楽しい。


ずっとこうしていたい。


だから俺はアサミに聞いた。


「永遠って、あると思うか?」


すると、さっきまで蹴り続けていた足を止めて言った。


「う〜ん……ないよ。人はいつか死んじゃうし。限りある時間だから、思い出は素敵なんでしょ?」


アサミは優しく笑っていた。


それに対して俺も


「だよな」


と笑う。


アサミの言う通りだと思った。いくら楽しい時間でも長く続けば、それが普通となってしまうし、何より人の命も永遠ではない。


が、身近なところに永遠はあった。


それを彼女が身を持って教えてくれる事となる。


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