君に届ける最後の手紙
俺が学校に着いた頃にはもう一時間目が終わり、休憩時間となっていた。


先程の余熱を残したまま、ボーっと廊下を歩いていると、突如として俺の尻に強烈な衝撃が走る。


「蹴りぃっ!」


可憐ではなく、華もない方のアサミだ。


「由ちゃんっ!サボってばっかじゃダメでしょ!早く来るって約束したじゃん!」


してない。


「アタシがせっかくカテキョしてやってんのに、これじゃ意味ないでしょ!?本末転倒!!大体由ちゃんはねぇ………」


それからアサミのマシンガントークは休憩時間一杯続いた。


彼女には是非バラエティー番組の司会者になる事をお勧めしたいものだ。


こうして俺の"幸せな余熱"は跡形もなく消し飛んでしまった。


しかしトドメの一撃は、近くで見ていたアサミさんの


「夫婦漫才みたいだね!」


と言う一言。


もうどうにでもなれ。


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