私こそ光る☆君~グランプリ編~



「ねぇねぇ、どうだった?

スゴイ?

参考になった?☆」


歌い終わるなり、由依は目をキラキラさせてそう聞いてくる。


「うぁ、ええっと……すごかったよ、色んな意味で。

けど……、ごめん。

ちょっと参考には出来ない……」


今の由依の歌はまさしく由依らしい歌だった。


私にはああいう歌は歌えない。

由依だから歌える。

というか、由依にしか歌えないと思う。


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