lose faith


紅美は波音とすれ違ったエントランスへと走り出したーーー


同じフロアーに居た社員が悲鳴と物音を聞いて声のした方へと急いだ...


そこには、階段の下を睨む綾名の姿が在ったーーー


紅美は近付いて彼女の視線の先を見ると―――倒れている波音の姿...


『キャーッ!波音ちゃんッ!!』

階段を駆け降り、波音に近づく―――
ショックのあまり呆然と立ち尽くす―――


紅美の少し後に降りてきた社員の一人...デザイン課mgの小川塔弥が...


『石原さん..代わってくれる?』


と言って紅美の肩を支えて波音から離した。


波音の傍に寄ると...


『彼女の名前は?』

『真咲波音..』


小川は波音に向かって名前を呼んだ。


『真咲さん!!聞こえますか!!真咲さん!!真咲波音さん!!』

応答はない...


『石原さん!!』


『はいっ!!』


『至急、救急車の手配と医務室の先生に連絡をお願いします!!』


紅美は頷き階段を駆け上がった...
< 19 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop