lose faith


海側に面した広いバルコニーに出てキラキラ光る海面をボンヤリと眺めていると…


『お待たせしました〜』


『オッ良い匂いだぁ‥』


『フフッそうでしょ〜この紅茶はお爺ちゃまのお気に入りなの』


『エッ‥会長のお気に入りなの?何だかそう聞いただけで緊張する…』


『アハハッ瞳真サンでも緊張するんだぁ〜』


『俺だって会長や社長とか聞けば緊張するさ‥』


『そっか〜そうなんだぁ〜』


『何?その笑いは…』


『フフッ別に?…逸れより冷めないうちにどうぞ?』


『じゃーいただきます。』

暫くケーキと紅茶の話をしていたが時折、会話に出てくる社長や専務の名前に表情を強張らせる波音だった。




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