センパイ、頑張って!
「終電は………


無いですよね。」


「ないな。」


「テントとか…………


無いか。」


「無いね。」



名案どころかまともな案すら浮かばない。


「やっぱり野宿……「それはダメです!!」


必死になって止めてくる山田。


「…………どして?」

「だって………

だってセンパイ半裸なんですよ!


襲われちゃったらどうするんですか!」


「「「…………」」」



山田を除いた三人は顔を見合わせる。


襲われる…?

俺が?



「山田じゃねぇんだから襲われるかよ!」

「そうそう。

秋って顔怖いからびびって誰も近づかないって!」


余計なお世話だっつの。

怖い顔で悪かったな。
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