センパイ、頑張って!


「(ち、近っ!?)


すいません!」


ビックリして反射的に後ろにのけ反った。


そしたら、ベタなことに支えにしていた右手が滑ってスローモーションみたいに体が後ろに傾いていった。



やばいっ!

こける!!





センパイ、助けて!!!






ガンっ!!!!!







「…いったーーーーい!!」


センパイに差し出した、必死に助けを求めた右手は、


無残にも、センパイにかすることもなく空を切った。



支えを無くした私の上半身は、勢いよく床に倒れ込み、

思い切り頭と背中を強打した。




「……………」


痛さと恥ずかしさのせいで半泣き状態の私を、無言で見下ろす水口センパイ。



私だって別に、漫画みたいな展開を期待してたわけじゃないよ?


ホントだよ?


倒れ込んだ拍子に゛ちゅう゛なんて想像………いや、妄想、は決してしてなかったよ?






< 129 / 146 >

この作品をシェア

pagetop