白虎連合Ⅲ

心、悩み







「でもまさか偽物がそこまでするとは」


「確実にゆいのこと潰そうとしてるんかもな」


「ゆい、心当たりないんけー?」


「……………」


「雄大、今は放っておいたれ」







白虎専用倉庫の二階。

幹部候補以下立ち入り禁止。




二人が話し込む中、私はソファーに寝転がり二人に背を向ける。

雄大くんの質問も答える気になれなくて。






「ゆいさん、」


「……………」


「お茶、いりますか」


「…いらん」






ソファーの脇に座っている龍がしゅんとして尻尾が垂れ下がっている。

けど私は寝転んだまま。






何に落ちているのか分からない。

けど、何もする気になれない。





さっきから、おかしい。






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