白虎連合Ⅲ






絵里は朱雀が去った後も泣いている。

けど私はもう、その涙を拭うことは出来ない。



お互い別々の道を歩むのだから。







「携帯、」


「あ?」


「男達の携帯に、うちの土下座の写メがある」


「龍ー、そいつらの携帯壊せ」


「ういーっす」






暫くすると、バキッと割れる音。

それを聞いて少し安心した。




流石に土下座の写メが残るのは勘弁して欲しい。

あれで大半プライドズタズタになったのだから。







「後SDカードも抜いとけよ」


「はーい」







英寿くんの体は暖かい。

それにつられ、目を閉じる。




星空は嫌い。

でも今日は力を貸してくれて感謝するな。







ありがとう。









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