白虎連合Ⅲ





外はジリジリと暑い。

梅雨ももう終わりかけで、湿気も少々。






「ちょっと行ってきます」


「いってらっしゃーいっ」






スタスタと歩いて、ギャルの元に向かう。



手には鞄。

そしてそれをギャルの一人の頭目掛け、







「…―いて!!!」







後ろから殴った。



英寿くんと雄大くん曰わく、舐められたら終わり。

悪口を言われたら即刻やれ、ということ。




うん、こういうの久々。







「なにすんねん!!!」


「あーごめん、電柱かと思った」


「はぁ?」


「あ?」






胸倉を掴み、無理矢理こちらに体を向かせる。

身長は私の方が大きい。



にっこりと微笑んで。








「年上や目上の人には敬語使いや?」








一言。









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