年下の幼なじみ【完】
──…
────……
「葵、手紙見てみた?」
お昼休みに、2人で弁当を食べていると、また紫帆が手紙のことを聞いてきた。
「ううん。まだだよ」
「読んでみなよ」
「うん」
あたしは、紫帆に急かされながら手紙を開いてみた。
“好きです。
放課後、屋上で待っています。
長島 光輝”
と、書かれていた。
「きゃ〜、葵、告白じゃんっ」
いつの間にか、手紙を読んでいた紫帆が歓声を上げた。
「うん。でも、こんな手紙もらっても困るし…」
この人のこと、知らないしな。