ヴァンパイア・コンップレックス

「おっ慧夢、帰ったな。
何だそのポーズは？
ＪＫの間で流行ってんのか？」

とわけのわからないことを言って
ソファーにくつろぐお兄ちゃん。

ＪＫって・・・
苦笑いしつつ私もソファーに座る。

「話ってなんだろう？」

気になってといかける。

「どうせまた
お袋とラブラブ旅行に出かけるとか
そんな話じゃねぇの？」

と依月が適当に返事をした。

適当とは言ったがそれも十分ありうる。

なんたってうちの両親は
年甲斐もなくそれはそれは
ラブラブなんです。

こっちが恥ずかしくなるくらい。

もしそうだとしたら
ご飯どうすんのかなぁ
なんてくだらないことを考えていると、
両親がやってきた。