ヴァンパイア・コンップレックス

家族

屋敷に着くと
黒猫のシャナがかけよってきた。

「お帰り、慧夢。」

これはれっきとした
シャナガ発した言葉。

シャナは魔界の猫だから
人間の言葉くらい簡単にしゃべれる。

「ただいま・・・」

さっきの例外君のことが気になって
浮かない気持ちのまま
返事をした。

「むくれているな(笑)
なにかあったのか?」

「べっ・・別に?」
異常事態を知られるのが怖くて
嘘ついちゃった。
だって力が弱いとか疑われると
困るし・・。
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