ささやく言葉はI  LOVE YOU


ボール?!

「由香ドリブル!!」

OK!このままレイアップシュート!


ジャスティンと私は
ネットから落ちたボールを拾う。

もちろん、アイツの方が
背が高いからボールはアイツの
手の中に・・・・。


手の中にいたのは私だった。

「由香・・・・。」

名前を呼ばれても
恥ずかしくて顔を
上げることが出来ない・・。


ジャスティンの手が私の顎を
持ち上げる。

「由香 顔を上げて・・。
オレを見て・・。」


ゆっくり顔を上げる。
そこには
私を愛おしくてたまらない
って思いっきり書いてある
顔があった。


ジャスティンの両手が
私の頬をなぞる。

心臓のバク音が
ぴったりくっついた体から聞こえる。

ジャスティンの
瞳が私の唇を見つける。

唇が重なった。
「ずっと前からこうしたかったんだ
由香・・・・」

「私も・・・」

やっと目を合わせる事が
出来た時私達は
何だか可笑しくて
笑った。


笑いながら

何度も

何度もキスをした。













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