ささやく言葉はI  LOVE YOU


平日の朝のバスは夏休みの
学生がいなくても
意外と混んでいた。

私とジャスティンは
人混みに押されてバスの
奥へ追いやられてしまった。

でも、アイツが私の手を
しっかり握ってくれていてから
離れずにいれた。


バスが揺れると

私も揺れる。

アイツも揺れる。

ジャスティンの胸の位置に
私の頭がくる。


揺れに体を任せていると
聞こえてくる
心臓の音。

ちょっと早い?
心臓の音。


私は顔を少し上げてみる。

アイツの顔がすぐそこにあった。

なんだか赤いよ
アイツの顔。


そして遠くを見てすまし顔。


私は顔を元に戻す。

軽く

チュッ・・。

頭にアイツの唇がふれた。

少し驚いて顔を上げたけど
すまして遠くを見てる
アイツがいた。


顔が真っ赤だった・・。












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