フェンス
驚きを隠せないまま…とりあえず親父が春斗を担ぎ上げ俺達は開かれた道を走り出す。
パァァァン―…
パァァァン―…
銃声が響き渡った。
陣野が後ろから俺達にむかって何発も乱射している。
それでも俺達は振り向かず走り続け、一気に10階まで駆け下りて、研究室の横にある暗い倉庫に飛びこんだ。
ハァ―…ハァ―…
『何で壁が消えたんだ…?』
俺は疑問に思い息切れする声で親父に尋ねる。
『多分…香音がやったんだろう……』
俺は納得しながら疲労でガクガクの足を押さえ座り込む。
親父は息を切らしながら春斗をおろし心配そうに覗き込んだ。