フェンス

だが、タバコもない。

その変わりに…

コトンッ―…

『これは……』

そこにあったのはこの世界にいた頃からよく作っていた”あの”おもちゃの拳銃だった。

『よっしゃ。』

春斗はそれを持ち直すと研究者2人の前に飛び出した。

『そこを開けろ。』

研究者の1人はひるみながらも非常ボタンを押そうと走り出す。

パァァァァァン!

『ひぃぃいぃぃぃ!』

銃声と共に研究者2人は頭を抱えてその場にしゃがみこんだ。

そのあいだに春斗は走り抜け階段をのぼっていった。

階段を登りきると銃口から飛び出した日本国旗をしまい、渡り廊下を渡る。

そこからはもう止まらない。

階段を下り外に出ると言われたとおり病院が見えた。


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