フェンス

…―ホワイトフェンス。

…―10階研究室。

『おいおい。危ないだろうが。』

陣野はため息をつく。

陣野の横に立つ彩花は春斗が現実世界に戻っていく姿をみてホッとしたのかさっき見た時より少し顔の緊張がほぐれているように見えた。

『陣野…お前…もう右手使えないんだろ?』

よくみると拳銃は左手に握られており陣野の右腕は肩からだらんとぶら下がっていて使い物にならないようだ。

『もう…やめよう。そんな腕で……』

親父は少し心配そうに顔をしかめる。


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