フェンス
第三章

―それから4日間。

秋斗さんと春斗が交代で運転しながら、ようやくホワイトフェンスが見える所までやってきた。

『いよいよだな…』

春斗がフゥーと息を吐きながらそう言う。

すると秋斗さんがスーツケースを開け中から白衣とクロブチのメガネを取り出し着替えだした。

再びスーツケースを開けサラサラの髪の毛はワックスでくしゃくしゃにしてスプレーで濃いめの茶色に…

みるみる変わっていく秋斗さんを見ながら戸惑っていると秋斗さんはニコッと笑い俺に話しかけた。


< 91 / 238 >

この作品をシェア

pagetop