フェンス

『ホワイトフェンスまで1㎞きったわ。セキュリティーが厳しくなるから気をつけて。』

『う…うん。後1㎞きったからセキュリティーが厳しくなるって。』

ぼーっとしていた俺は母さんの声でハッと我に返り、春斗のほうに向き直る。

『おっけー。』

『秋斗君、ホワイトフェンスに無事ついてるみたいね。

ホワイトフェンスの橋の下の地下水路、セキュリティーが解除されたわ。』

『橋の下の地下水路がセキュリティー解除されたって!』

俺は母さんに言われた通り春斗に伝える。

もうホワイトフェンスは目前。


『よし。着いたぞ。』

春斗はブレーキを踏み橋の近くの草むらに車を止めた。



< 99 / 238 >

この作品をシェア

pagetop